Director’s Night vol.4 コンセント・スペシャル開催レポート
2015年1月31日(土)、Director’s Night vol.4 コンセント・スペシャル!「どうやって進めてるの?コンセントに聞くWebディレクションの秘訣」というセミナーを主催しました。
今回のスペシャル版を開催するきっかけとなったのは、共同主催の@mori_koがコンセントさんと一緒に仕事をする機会があったこと、そして、札幌にてリモート勤務しているコンセントの浜島さんとセミナーでお会いしたことでした。
浜島さんと札幌のWeb制作会社が抱えている課題についてたくさん話し合うことができたので、あまり語られることがない部分だとは思うのですが、今回はあえてコンセントで受託のWeb制作を社内でどのようにディレクションしているかという部分に重点をおいて内容を考えてもらいました。
株式会社コンセントの紹介
河内尚子さん(株式会社コンセント Communication Manager)
セッションに入る前に、コンセントがどんな会社か知ってもらうためのショートセッションをはさみました。コンセントのエディトリアルデザインの歴史から始まり、現在はとても多様な、そしてワクワクするような仕事内容をたくさん紹介していただきました。誰もが名前を知っている企業とコラボしていろんな面白いことを企画されていらっしゃいます(^ ^)
会場の参加者にも、一緒にコラボしましょう!と声をかけていただきました。今回のセミナーがきっかけで、ホントに実現したら嬉しいです!
セッション1:ウェブ構築プロジェクトの体制におけるPMの役割について
山道 正明さん(株式会社コンセント プロジェクトマネージャー)
PM(プロジェクトマネージャー)という言葉自体を初めて聞くという方も多かったようです。私自身もイメージはつくけど、具体的に何をしているのか・・はちゃんと理解していなかったかも。
PMはタスクを作って全体に対しての責任を持つ、それに対してプロジェクトメンバーはタスクをこなして、作業に対しての責任を持つ #dn_sapporo
— ハム (@h2ham) 2015, 1月 31
そもそも「プロジェクト」とは何か。プロジェクトの「成功」「失敗」とは何か。約2年前までコンセントにもPMは不在だったこと、PMの必要性がでてきた経緯も含め、失敗談も交えてわかりやすくお話していただきました。 すぐにPMという役割を立てられる会社は多くはないと思いますが、プロジェクトを動かす際にそういう視点を持つきっかけになったと思います。また、具体的にコンセントで活用しているWBSや、スペックシート、アジェンダと議事録についても具体的に例を挙げてお話いただきました。これらはすぐに真似できることなので、ぜひ自分なりに取り入れて活用したいなと思いました。
個人的にとても印象に残ったのは、と「信頼の積み上げ」についてお話いただいた部分です。信頼を得るには時間がかかるし、さらに失った信頼を取り戻すのは本当に難しいことだと思います。言いにくいことでも必要なことなら言うべき時にはっきりと伝える、という部分は、特に信頼を失わないために必要なことだなぁと共感しました。
セッション2:ディレクターって、何してるの?
浜島 恵美さん(株式会社コンセント ディレクター)
浜島さんのセッションでは、コンセントのディレクターの仕事内容を具体的にお話していただきました。ホントに個人的な感想ですが、「やるといい」と言われていることを、コンセントではちゃんと自分たちなりに最適化し、社内で徹底しているという印象を受けました。 ワイヤーフレーム作成時は必ず設計意図を書き込む。デザインカンプ提出時もデザイン意図を書き込む。細かいけれど、少しの手間を面倒くさがらず、最初から必ず明文化しておくことで、チームの意識共有に役立ち、言った言わないを減らし、どんでん返しも防ぐことができそうです。実際の資料も見せていただいたので、非常に参考になりました。他社がどんな風に進めているのか聞くのはとても勉強になりますね。
クライアントからの依頼を鵜呑みにしない。なんで変更するのか聞く。本質を捉え、提案することも必要。 #dn_sapporo — あーと・とー (@100_art_toe) 2015, 1月 31
要望を鵜呑みにするというのは、かなりよくあるパターンな気がします。お金を出してる方が強い、語気が強い方が勝ちみたいに、なっている場合も多いと思いますが、クライアントとのつきあい方を改めて見直し、少しずつ良い信頼関係を築いていけるといいなと思います。
Web製作はプロジェクトであり、自分ひとりではサイトは構築できない #dn_sapporo
— コモモ (@komomoaichi) 2015, 1月 31
スピーカーのお2人が強調していた言葉です。実例を交えてのお話だったので、言葉にとても重みがありました。
セッション3:パネルディスカッション
中村 朋子さん(株式会社コンセント ディレクター)も加わって、パネルディスカッションも行い、参加者の悩みに対して、セッション1、2でお話しいただいた内容を裏付けるようなご意見をいただきました。
参加者が、最悪のシチュエーションをどう乗り切るかという切羽詰まった状況をどう乗り切るかという部分に興味を抱いていたのが興味深かったです。基本的にはそういうシチュエーションに陥らないように事前に対策を立てること、コミュニケーションをしっかりとることが大切ですが、それでもすでに最悪な陥ってしまっている場合は、その自覚を持ち、そこから逃げずに問題と向き合う必要がありそうだなと思いました。
最後に、仕事をする上で大切なことについて3名それぞれからメッセージをいただきました。コンセントに会社訪問に行かせていただいた際にも感じたのですが、なんていうか皆さんとても優しい方々で、お話を聞いていると心が温かくなりました。またぜひ札幌に来ていただけたら嬉しいです!
参加者全員で記念撮影!みなさまご協力ありがとうございました。
はじめてのDirector’s Nightを開催したのが2013年の9月でした(開催レポートはこちら)。その時は、札幌でもディレクションについて学ぶ機会があったらいいよね、という話の流れと勢いで、とりあえず開催してみようということになったのですが、開催してみると、とても反響が大きく、参加者の方々から「またやってほしい」という声をたくさんいただきました。しばらくは自分たちのセミナーをどう開催し、継続するか具体的に見えなくて開催できなかったのですが、今年は2ヶ月に1回を目標にしたいなと思います。次はワークショップとかをやってみたい!と考えているので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
スタッフとして手伝ってくれた、(´ ºムº `)さん、児玉さん、三上さん、まみりん、どうもありがとうございました!とっても助かりました。